「ワインと女房は古いほうがいい」理由とは?
「ワインと女房は古いほうがいい」というのは、フランスの諺なのだそう。恋愛とか結婚とか男女の付き合いを別としても、人間関係という意味で言ったら、これは絶対本当だと思う。
「長い付き合いに替わるものはない」から、
さて、「日曜日は先週の重労働のご褒美に近くのバーへ出かけました。昨日がまだ2回目…。美味しいカクテルに出会えるでしょうか?
世界のカクテルは2万種類以上
元CAのワインバーオーナーがお店を根津に移すので、その店をベテランのバーテンダーさんが引き継いでやっている店が、近所でひっそりと営業している。
前回でかけたのは、1ヶ月ぐらい前。お勤めのお客さんが多いので、日曜日の夜に出かけると、1人で貸切になる。
バーなのに何故か料理が美味しい。
前回は、ワインを飲んだのだけど(と言っても、強くはないので2杯だけ)、今回はカクテルに挑戦だ。
全てのビジネスがそうだと思うのだが、まずはお客さんの教育から始まるといわれている。私は、しっかりとワインよりカクテルという方向に教育されてしまったようだ。
カクテルの王様といえば、マティーニ
そこで、前回さんざん話を聞かされていたマティーニをいただくことに。マティーニは、基本ベルモットとジンとオリーブできているカクテル。ベルモットは、名前を忘れてしまいましたが、ジンはボンベイ・サファイアという名前のジンでした。ボンベイ・サファイアが辛くて美味しい。
但し、すきっ腹にはちょっと厳しかったです。
なので、途中であきらめて、突き出しの生ハムサラダとビーフシチューを頂いてから、マティーニに再挑戦。バーで突き出しというのも何ですが、この店突き出しの量と質が半端じゃないんです。
レディ・キラー・カクテルと呼ばれるロングアイランドアイスティー
二杯目は、レディーキラーカクテルの代表カクテルの一つロングランドアイスティーを飲むことにしました。
レディーキラーカクテルといえば真っ先に浮かぶのが、ウォッカをオレンジジュースで割ったスクリュードライバー。アルコール濃度が高いにも関わらず、甘くて飲みやすく、危険なカクテルをレディー・キラー・カクテルといいます。
勧められて飲むのが本道のカクテルなのでしょうが、何しろアラ還なので、勧められるのを待つことはなく、自分でオーダーしてしまいます。
ロングランドアイスティーに使われるのは、ドライジン、ウォッカ、ホワイト・ラム、テキーラ、ホワイト・キュラソーと強いお酒の見本市のようなカクテル。コーラとレモンジュースのお陰で、驚くほどマイルドなアイスティーの味に仕上がっています。
これだけ、強いお酒を飲むと、内臓さんが飲み疲れてしまったので、ここで一息。お食事をすることに。
ニューヨークのロングアイランドからマレーシアの朝ごはんへ
カクテルの発生の地は世界の津々浦々なので、カクテルの歴史を追っかけているだけで、世界旅行になってしまいますね。
食事は軽めにとお願いしたところ、マレーシアの朝ごはんの定番というヤム芋のパンケーキに野菜と目玉焼きを載せた料理を出してくださいました。
なぜか、急にニューヨークからマレーシアへ飛んでしまいます。
と、その時、入ってきたのが、私に「ワインと女房は古いほうがいい」というフランスの諺を多い出させてくれた女性です。
ワインと女房は古いほうがいい
長い髪の毛を茶髪に染めていて、赤いパーカーを来た女性がバーに入ってきました。常連さんみたいです。
カジュアルな服装なのは、お仕事が介護関係だから。日曜日もお仕事のことが多いようです。見た目よりずっと落ち着いた話し方の彼女は、26歳から18歳の5人、長男、長女、次女、三女、四女のお母さんだそうです。
9年で5人だから、1年おきに子供を生んで、育てたことになりますね。一番下の女の子は、大学に進学したいといっているので、まだまだお金がかかるそうです。
お店には、お孫さんを連れてくることもあるそうで、料理が本当に美味しいので、子供や孫たちもこのお店が大好きなんだとか。
12月にはパーティは、職場のベトナム人の子たちのために、パーティをやりたいと言っていました。フィリピン人やベトナム人の子達は、「日本人なら続かない仕事を本当に一生懸命にやってくれるから...」だそう。
愛情の貯金
「男の顔は履歴書で、女の顔は請求書」といったのは、ジャーナリストの故大宅壮一さんでした。請求書というのは、値段が書いてあるという意味でしょうか?^^
その女性を見ていて、「女の顔は与えた愛情の残高証明書」だなと、私は感じました。初めてあった人で、こじつけっぽくもあるのですけどね。
なので、「ワインと女房はきっと古いほうがいいに違いない」が、今日の私の結論。さて、皆さんの好みはいかがでしょうか?