父の墓参りをかねて、菩提寺に法話を聞きに出かける
菩提寺から連絡が来ていたので、父の墓参りもかねて、法話を聞きに出かけました。今日の会は、「別時念仏会」という名前の、前半が法話で、後半が念仏の会でした。
グーグルサーチによれば、菩提寺とは先祖の墓があり、葬礼・仏事を営む寺のことだそうです。
また、法話というのは、仏法を説き聞かせる話のことで、説教とも呼ぶようです。説教ってもともとは、そういう意味だったんですね。
私の菩提寺は浄土宗なので、東京の大本山は東京タワーの真下にある増上寺です。法話をしてくださったのは、増上寺のお坊さん。若干36歳。若い!
何しろ、私の菩提寺は、住職さんが40代前半、副住職が30代半ばという若いコンビです。
それでは、20代~30代の若手僧侶を中心にした念仏会の様子をお見せしますね。
若いお坊さんたちの法話は、どのように進行したか?
まずは、住職さんの司会で会が始まります。住職さんが、今日の法話をしてくださるお坊さんを紹介します。
どうも、法話をしてくださる宮田恒順上人は、浄土宗のサラブレッドさんのようです。
法話が始まってみると、話は素直でわかりやすく、子どもたちに是非聞かせてあげたいいい話でした。
- ノーベル化学賞受賞の田中耕一博士が、一番大切なのは「想像する力」だといったこと。博士は、日本の漫画やゲームは、日本人の想像する力を養う助けになったのではないかと考えていること。
- チンパンジーと人間の違いは、チンパンジーは絶望することはないが、人間は絶望する生き物であること。ただし、人間は絶望を希望に変えることができるということ。
こんな話は、小学生から高校生の子供たちに、聞かせてあげたい。
一方で、欲を言えば、もう少し大人っぽい、シニア向けの話が聞きたい気もしました。なにしろ、私も含めて参加者の平均年齢は70~75歳と言う感じなので。
人生が80年時代になると、すべての世代を満足させる法話って難しいのではないかとも思います。世代によって悩みは異なるのは、止むをえないのではないでしょうか?
寺院のライトも点滅した念仏ファンタジー
さて、30分の法話が終わると、続いては、念仏の時間です。
正面中央で住職がお経をあげ、左右に僧侶が3人づつ並んで、太鼓、笛、木魚などを演奏しながらコーラス?をつけていきます。
浄土宗のお寺なので、念仏は「南無阿弥陀仏」です。左右6人の僧侶に続いて、参加者の皆さんも念仏を唱えます。
念仏ですが、最初の30分は、ライトを消した暗闇の中で、僅かにそのと光が窓からこぼれるなか、線香の煙が上がっていくのを見ながら念仏を唱えます。
お寺の本堂というのは、天井も高く、音響はかなりいいです。僧侶は、毎日お経や念仏を唱えているので、6人が一糸も乱れない、ハーモニーを聞かせてくれます。
参加者の座席の前の前には、1人に1個の木魚がおいてかって、全員がそれをたたきながら念仏を唱えます。
まとめ
今のお寺さんは、いろいろなイベントを開催しています。
絵画展、コンサート、法話、念仏会、檀家さん以外にも開放しているところが多いと思いますので、機会を見つけて参加してみてはいかがでしょうか?
何か新しい発見があるといいですね。