60才の喫茶店通い
今年の3月に実家の近くに引っ越してきた。働いてはいないので時間はたっぷりある。なのに、最初は、実家しか行くところがない。それでは、あまりに退屈なので近くの喫茶店にいってみた。それが、私の喫茶店ライフの始まりだった。
その喫茶店は今年の1月に開店したばかり。もと、政府系の金融機関にお勤めだったオーナーが1年の勉強期間を経て始めた店だった。
本当は、奥さんの女ともだちが、”レンガの小道”という名前の店をやるつもりだったらしい。それが、いろいろあったらしく、今はオーナー自らがカウンターに入っている。たぶん、一度は自分で店をやってみたかったのだと思う。
接客業は難しい。それは、すべての商売に言えることだけど、年齢が成否をわける非常に大きな要素になるからだ。
オーナーは、50代の男性なので、昼間は50代から80代の女性が主流。平均年齢は、おそらく75才。夜は50代から70代の男性が主流になる。
商売という点では、ファミレスやマックのように高校生に占領されるよりはましなのだという。近くのマックで高校生が制服でたばこを吸って、店を閉じることになったところがあったそうだ。高校生恐るべし。
話は飛んでしまったけれど、何しろお店のお客さんの年齢層が、私も含めて高いので、年寄りの生活について、いろいろと教えてもらっている。
年寄りの昼間の活動は、ジム、図書館、パチンコ、昼カラ、喫茶店、家庭菜園などになる。昼カラというのは初めて聞いた言葉だったが、”昼間のカラオケ”という意味で、カラオケスナックが1-5時の4時間で1,000円などで営業している。
この回りでも流行っている店は、一日15人位来るらしい。一度くらい覗いてみたいものだが、なかなか決心がつかないでいる。