フィリピン女性の再婚相手
先週、フィリピン人を対象にしたビザの取得を専門にする行政書士さんに会った。 行政書士の仕事は、内容が多岐にわたるが、主だった業務の一つに就労ビザの取得や永住権の取得など、出入国管理法に関連した業務がある。
出入国管理法というのは、外国人の入国、在留、退去強制などについて定めた法律だ。滞在ビザや永住権等の取得手続きは複雑なため、就労VISAを取り扱う行政書士は、出入国管理法(略称「入管法」)に特化し、それだけを業務にする場合が多い。の取得は手続きが複雑なのでなため VISA を専門にする人はビザだけをやることが多い。
そして、VISA等の出入国管理法関連業務を専門にする場合は、特定の1国に特化する場合(たとえばフィリピンを専門にする)と、色々な国からの入国者の滞在ビザを担当する場合と両方ある。
先日お会いした2人の行政書士は、全く対象的対照的だった。お一人は、奥さんがフィリピン人の男性の先生で、フィリピン人の奥さまとの間にお子さんが4人。ご自身もフィリピンに11年滞在した人だった。
もうひとりは、女性の行政書士さんで、今までに、40カ国あまりの国からの入国者の就労ビザを担当されたのだという。外国人を沢山採用する企業の就労ビザを引き受けているのだと思う。そのため、出身国が40カ国とバラバラになるのだ。
フィリピン人のビザに特化した行政書士さんは、その中でもフィリピン人の結婚に特化していた。 2018年現在、日本においては、フィリピン人の国際結婚が、年間約2,000件あるのだという。そのうちの1割にあたる200件をその先生の事務所で担当しているのだという。
国際結婚というのは、毎年増えているような印象を受けるが、2005年がピークでその後は減少しているらしい。フィリピン人の日本での国際結婚も一時からは半減し、現在は年間2,000件位に減ってきているらしい。
そして、もう一つ面白い話を聞いた。
2005年であれば、フィリピン人と日本人の国際結婚は、若いフィリピン人女性と中高年の日本人男性の組み合わせがほぼ100%だった。
ところが、現在のフィリピン人女性の国際結婚は、中年のフィリピン人女性が、年下の30代の外国人男性と再婚するケースが増えてきていて、今ではフィリピン人の国際結婚の半分が、後者のケースになってきているのだそうだ。
日本語が母国語ではない人達の結婚。こうやって、日本は、外国化していくのだと思う。